Lyrical foto

主に写真のことを徒然と

Xシリーズに想うこと

富士フイルムから新たなカメラ、X-H1が発売された。シリーズ初のボディ内手ブレ補正を搭載したこと、動画機能の向上とボディの堅牢性をより高めたことでボディはなかなかの大きさになった。

fujifilm-x.com

photo.yodobashi.com ※実写レビューと表示されるけど実際はボディレビュー。

大型のレンズを装着するためであったりよりよいホールド感のために敢えて大きくしたのか、動画機能や手ブレ補正機構搭載のために大きくなってしまったのか、若しくはその両方なのか私には分からないけれど、どちらにせよ富士フイルムが市場を調査しユーザーの要望を聴き必要だと考え造り出したカメラならばこれはこれでいいと思う。

今の私に関してアリかナシかで言えば個人的にこのカメラはやはりナシの方向だけど、撮影スタイルは十人十色、機材に求める機能や性能も人それぞれなのでこのカメラがベストという人も当然いるはず。
大きすぎるのは駄目、しかし小さければいいというものでもない。そう考えればX-A5やX-E3からX-T2までのラインナップにX-H1が加わり選択肢が増えたことはユーザーにとってはいいことだと思う。

そして動画を撮らず、大きな望遠レンズも使わない、X-H1には縁のなさそうな私でもこのカメラに期待していることが一点だけある。X-H1に手ブレ補正等々のカメラが大型化してしまう要因を引き受けて欲しいということ。このカメラの登場によって既存のT系やPro系の大型化が避けられるのであればこれは大いに歓迎できる。

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個人的にX-Pro2よりX-T1くらいのサイズが理想的。

富士フイルムXシリーズのコンセプトがこれまでもそしてこれからも「機動性と画質の両立」であるとすれば、やはりどちらにも妥協することなくその信条を貫いて欲しい。私がXマウントを選んだ最大の理由であるこのコンセプトがブレてしまうと私にとってのXシリーズの魅力そのものが大きく失われてしまう。

サイズはそのままか小さくしつつ機能や性能が強化されるのであればそれが理想的だけど、それが無理なら下手に妥協するようなことだけはして欲しくないし、多分富士フイルム的にもしないと信じたい。ボディ内に手ブレ補正機能があることなどより、個人的には何よりそちらにブレがないことの方がよほど重要に感じる。