Lyrical foto

主に写真のことを徒然と

写真の現像

6月1日は「写真の日」。そしてこのブログをはじめてから3年になる日でした。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF50mmF2 R WR

 

この記事を描き始めた時はしっかりと6月1日に公開する予定だったのに、色々と忙しかった…というのは言い訳で、のんびりしていたらあっという間に1週間が過ぎてしまっていました。。。

まぁこのブログが開設何周年を迎えようが私以外の方には実にどうでもいいこと…いや、私自身にとってもそれほど重要なことではないのですが、一応毎年の節目ということで6月の最初の記事では私なりにその時々で考えているカメラとか写真とか、何かしらこのブログと関係のありそうなことなどを勝手に語らせてもらうことにしています。

※ちなみに今回載せている写真は特に意味のないと言うか、最近撮っただけの写真で記事の内容とはほぼ関係ないです。

  

raichfoto.hatenablog.com

raichfoto.hatenablog.com

 

はい、そんなわけで今年はどんなことを書こうかなと考えていたところ、maruさん(m_maru1974)がしばらく前に書かれていた記事が印象に残っていましたので今年は私なりの「現像について」を文章にしてみようかと思います。私のこのブログを読んでくださっている方は漏れなくmaruさんのブログの読者であると勝手に認識していますが、もしもmaruさんの記事をまだ読まれていない方がいらっしゃいましたらまずはそちらからどうぞ。

 

mypace.hatenablog.com

 

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さて、私が現在メインで使っているカメラは富士フイルムのX-T3で、その前はX-Pro2。サブと言うか一応X-T1とX-M1も手元にあります。あとはメインでもサブでもない、私にもよく分からないポジションにシグマのDP2Merrillというカメラが居座っています。

富士フイルムのカメラにはフィルムシミュレーションという優秀な機能があり、他のマウントのユーザーと比べると撮影も撮って出しそのままという方の割合は比較的多いんじゃないかと思います。実際私もフジのJPEGはとても綺麗だと感じます。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF60mmF2.4 R Macro

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF50mmF2 R WR

 

…なんて言っておきながら私は基本的に撮影時にRAW+JPEGで記録しておき、その後RAW現像をします。個人的にはどちらかでなければいけないだとか拘りのようなものはなく、私の考えとしてはフィルムシミュレーション(撮って出し)もRAW現像も結局のところは手段の一つであって決して目的ではないので、撮ってみて、そして現像してみてより良いと感じた方を採用するようにしています。で、現時点ではRAW現像の方が自分の理想通りと言うか、こう撮りたいこう見せたいというような写真により近づけることができると感じています。

 

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と、なんだか偉そうに語っていますが私のRAW現像の手順はどこかで学んだわけでも誰かから教わったわけでもない完全自己流で、しかも私自身の大雑把な性格と相まってかなりざっくりとしたものになっています。

そもそも現像ソフトに関しても、カメラを手にして写真を撮り始めた頃に撮影したRAWファイルをダブルクリックしたら起動したのがCamera Rawだったというそれだけのきっかけで今もずっとCamera Rawで現像しています。Camera Rawはソフトと言うよりプラグイン?(そもそもプラグインって何?)っぽいですが、とりあえず詳しいことは何も分からない私でも今のところそれで不便は感じていないので余程のことがなければ他のソフトを使うということはなさそうです。

 

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前置きが長くなりました。 

私が写真を撮る時、そして現像する時に考えていること…いや、そもそも何かを深く考えてるわけではないのですが、まぁ漠然ながら目指しているのはどこか上の方にも書きましたが「そうそう、こういう雰囲気で撮りたかった」という写真に仕上げることです。そのための撮影と現像です。だから現像した結果、現実の色と一致していなかったとしてもそれが私の目で見て不自然でなく、且つ自分のイメージ通りに美しく現像できていれば何も問題ない、いやいやむしろ望ましいとさえ思います。

と言うのも私が普段撮影しているのはそういうジャンルがあるかは分かりませんが所謂「田舎スナップ」で、田舎には失礼ですが正直被写体力は低いわけです。だから現像にまで現実の色や雰囲気を追求したらかなり地味になってしまう…というのも理由の一つかもしれません。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF90mmF2 R LM WR

 

またまた偉そうな持論を述べていますが、私自身まだまだ自分の撮った写真と現像に満足しているわけではありません。それもそのはず、なんか自動で立ち上がったCamera Rawを見様見真似で弄ってみてそれっぽい雰囲気に仕上げてみた…というのを繰り返しながら今に至っているだけですから。

今更聞くに聞けない基本も結構抜けてしまっていると思いますが、幸か不幸か無知故に自分が多くのことを未だ知らないということを知らないので今でもなんとかなってます。…いや、なんとかなってないのかもしれないですけどね。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF50mmF2 R WR

 

そんなわけでmaruさんのようにロジカルに説明できないのですが一応私なりの現像のプロセス(と言うほどのものでもない何か)をざっくりながら纏めると大体以下のような流れになります。

 

まず撮った写真のJPEGをチェックする。私なりによく撮れたと感じる好きな写真を選びます。そして私なりにここはもっとこうしたい…なんてことを考えてみます。

そうしてその理想に近付けるような現像してみるわけですが、普段の撮影では多くの場合ホワイトバランスをとりあえずオート、そして撮影モードは絞り優先にしていて、適宜露出補正ダイヤルをグリグリしながら明るさを調整しているため、基本的にはそのへんの私とカメラのズレを調整します。

コントラスト、シャドウやハイライトその他に関しては極端に変更することはあまりありません。どこか上の方で「現実の色と違ってもそんなに気にしない〜」みたいなことを書きましたがHDRだったり明らかな違和感を感じるレベルの現像はあまり好みではないです。意図的に強調することがあるのは個人的に好きな、でも自分の意思では調整できない周辺減光の加減くらいでしょうか。

正直言って「後から現像するしこれくらいでいっかな〜」みたいな考えで撮ってしまうこともなくはないですが一応基本的には撮影時に出来るだけ自分のイメージに近づけるようには心がけています。この点に関してはEVFのおかげでかなり撮影が楽になりました。

ちなみにプリセットってのは使わないです、というか今まで使ったことがありません。

素人なりにこう撮りたいと考えシャッターを切った写真です。自分のものはもちろん人の作ったプリセットを使って楽に仕上げるのは被写体そして写真に対する誠意が云々…というのは今私がテキトーに考えたそれっぽい建前で、正直言うとプリセットという機能の使い方が分からず、調べることもしないままここまできてしまったと言う方が正しいです。多分便利な機能なんだろうなぁなんて思いつつ、私の場合は幸い(?)にして1回あたりの撮影枚数はそれほど多くなく、そしていついつまでに現像しなければならないというような時間的な制約もないためよく言えば1枚ずつ丁寧に、実際はダラダラと現像をしています。効率は悪いのでしょうが今のこのスタイルも自分なりに楽しめているのでいいかなぁなんて考えています。

 

以上…なんか、改めてこうして文字にして「私の現像」というものを見返してみると分かってはいたはずなのにひどく雑と言うか…改めて語るほどでもないくらいスッカスカだなぁと思わずにはいられません。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF60mmF2.4 R Macro

 

それでも一応無理矢理に纏めさせてもらうと、そういうスカスカなスタンスとかスタイルでもなんとかなるのが写真で、守らなければならないマナーであったりモラルは当然あるわけですが、それ以外の例えば何をどう撮らなければいけない!みたいなルールはないわけで、そういう自由さが私のような者でも楽しく写真を撮り続けていられる理由なのではないかと思います。

 

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FUJIFILM X-T3 / FUJINON XF50mmF2 R WR

 

写真を、そして現像を極めんと意識高く日々精進されている方には到底お見せできるような内容ではないなぁ…と、最後まで書いてみて今更ながら考えていますが、兎にも角にもこんな感じで3年続けてきたブログなのでこれからもやはり変わらず低い意識で自由に続けられたらと思います。

それほど大勢ではないのですが、いやだからこそ私のこんなブログに目を通して下さる方がいてくださることはやはり嬉しいです。ありがとうございます。そして4年目となるこれからの1年もまたどうぞよろしくお願い致します。