FUJINON XF35mm F1.4 R_2
カメラをミラーレスに替えて良かったことの一つが静粛性。
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電子シャッターでの無音撮影をすることは日常レベルではそうそうないけれど、それでもたまーにあるシャッター音に気を遣うような静かな場所ではやはり助かる。
が、ミラーレスのそういった利点を見事スポイルしてくれるのがこのXF35mmF1.4。ジーコジーーーコジジッっと大きな音を鳴らしながら頑張ってピントを合わせてくれる。
耳がこの音に慣れた状態でF2シリーズのレンズを使うと本当にAFが機能しているのか分からないくらい静かに感じる。合焦速度に関しては正直このF1.4でも特に不満はない。が、山で使うことを考えるとF2シリーズの防塵防滴はとても魅力的。
こう書くとXF35mmF1.4をわざわざ使うメリットって何なんだということになるけれど、やはり一番はその描写に尽きると思う。少なくともこのレンズで撮った写真を観ると、色々ある弱点にはとりあえず目を瞑っておこうという気になる程度には綺麗に写る。
正直「XF35mmF1.4は神レンズ！」などと絶賛するレビューが多いものだからプラシーボ効果的に良く見えてしまっている部分もありそうな気がしなくもないけれど、このレンズに神が宿っているか否かはともかく信じることは大事だし、そんな「自分が信じたカメラやレンズを使うこと」と「いい写真を撮れること」にはそれなりに因果関係があると思う。
