Lyrical foto

主に写真のことを徒然と

FUJINON XF50mm F2 R WR / vol.2 street

(2019/01/25) 検索からこちらのページへ辿り着く方が多いようですので、他の記事と重複はしますがこのレンズで撮影した写真を作例としていくつか追加しておきます。

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フジノンレンズ、XF50mm F2 R WRについて。誰に頼まれたわけでもないのに前回の[vol.1]に続いて[vol.2]では街中でのスナップ写真の作例を何枚か。

 

 

最近のレンズだと標準域の単焦点なら開放F1.4か少なくともF1.8はないと物足りない的な雰囲気が多分あって、APS-C用でF2となるとそれだけで何か地味と言うか微妙な評価を受けがちな気がします。私の偏見でしょうか?

たしかにシグマのArtラインのような、他を諸々犠牲にしつつも最高の解像性能を目指したような尖ったレンズもそれはそれでとても魅力的。大きさ重さを気にしなければここまで性能のいいレンズが作れるんだぜ!ということのいい見本ではないかと。

そういうシグマのArtラインの方向性とは真逆のコンセプトで作られたのが富士フイルムの、特にこのF2シリーズのレンズだと思います。いや、どちらも綺麗な写真を撮ることを目標にしているわけで真逆というと語弊があるような気がしますが、とにかく富士フイルムに関しては携帯性という点もしっかり意識して設計していて総合的に判断するとなるとどちらがいいレンズなのかを決めるのはとても難しいです。

そんな携帯性が重要だと強く感じるのはやはりネイチャーでもストリートでも、歩きながら撮影を繰り返すようなスタイルの場合で、その距離が長くなればなるほど機材の重量やサイズは無視できないものになってきます。そういう意味ではXF50mmF2はとても優秀。重量200gはやはり軽いです。

 

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そしてシグマのartラインがたしかに描写性能で抜きん出ていると言っても、それではこのXF50mmがそのシグマのレンズと比べて明らかに劣っているかと言えば全くそんなことはないです。少なくとも写真だけ見てこの画質に不満を持つ人がはたしてどれだけいるだろうか?と思える程度には美しく撮れます。

 

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比較的設計が容易らしい50mmという焦点距離で、しかも開放でF2と無理をしなかったことでサイズ的にも描写性能的にも妥協をせずに済んだのではないかと勝手に予想していますが、私にはレンズ設計の難しさなど想像もできないのでこれはあくまで素人の憶測。

 

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換算で75mmという画角が誰にでも、どんな被写体にも使いやすいかと言うと多分そんなことはないと思いますが、まずポートレートなら間違いはないし風景やスナップでも標準域よりもう少し切り取るイメージで撮ることができます。

少なくとも最近の私に関して言えば街中でのスナップ撮影となるとこのレンズが最も出番が多いです。個人的な画角の好みもあるし、別にやましいことはないとは言え小さく目立ちにくいこのレンズが何かと撮影のハードルを下げてくれていることは間違いないと思います。

 

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あとは何より撮れた写真が充分と思えるほどに綺麗。もしもいまいちな写真が多いとしたらそれは自分の撮り方やセンスの問題でしょうか…。いや、そうだとしてもポジティブに考えればまだまだ自分にも伸び代があるということなのかも…。

 

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