FUJINON XF60mmF2.4 R Macro
XF60mmF2.4 R Macro。結論から言うとこれはとてもいいレンズです。
しかしこのレンズ、ただ私がそう感じているだけなのかXマウント最初期からあるにも関わらずあまり目立っていない気がします。そもそも万人受けする焦点距離ではないし、加えてXF35mmF1.4Rとかいう絶対的エース級の同期が存在しているせいかもしれません。
と言っても余計な邪推や世間一般の評判などより、実物が手元にあるわけですから自分で撮ってみて己の目で確認するのが一番確実です。ということで少しだけですが動作の確認も兼ねて撮影をしてみました。
海だけど海岸ではなく漁港でも何枚か。
レンズとは関係ありませんが、これだけ構図の大半を占めているなら奥にピントを合わせるのではなく絞った状態で手前の水面にピントを合わせてもよかったような…。帰宅後のチェックでピントの位置に後悔することがたまにあります。…嘘です、結構あります。
漁港によく置いてある網。こちらはF2.4の開放で。綺麗に撮れます。同じく漁港にある船と港をロープで繋ぐためのこれはF5.6、バッキバキです。
中望遠マクロとしては去年までシグマの105mmF2.8とトキナーの100mmF2.8の2本を使っていて、そのどちらも優秀なレンズでしたが、XF60mmも十分な写りをしてくれます。
ちなみにこのXF60mmF2.4。レンズ自体は十分小型で軽量と言えますが如何せんフードが大きいです。そして金属製(バヨネット式になっているあの部分はプラ)。やっぱりメタルフードは質感がいいです。無駄に爪でつついてカンカンしたくなります。気になるというか不便なのはこのデカいフードを逆付けにした状態だとカメラ本体側のレンズ着脱ボタンが押しにくい点でしょうか。
それと他の人がどうかは知りませんが、個人的に毎回富士フイルムのレンズで結構気にしている絞りリングのクリック感。今回のこのレンズは今までのどれとも違って、言葉で説明するのが難しいけれどチキチキチキ…と粘りのある感じ。XF35mmF1.4Rのようなスカスカなのと比べたら断然こちらが好みです。
色々と撮ってみましたが一番気にしていたAFの性能が特に問題にするレベルではなかったので正直不満らしい不満のない結果となってよかったです。中望遠「マクロ」としての使用がほぼありませんでしたし、これからもその予定は特にありませんが、私のようなスナップ的な撮影でも普通に活躍してくれそうないいレンズです。