夏の家族旅行 vol.2 / 夜明けの海
旅行2日目。この日はいくつか寄り道をしながら帰るだけですが、せっかく早く目が覚めたので寝ている妻と子ども達を起こさないよう準備をして夜明け前の海へ出かけます。
この日も予報は快晴で、上手くいけば朝焼けを背景に海とサーファーを撮ることができるかも…などと考えましたが、結局雲と霞で思ったほど空は焼けず。
期待した通りとはいかなかったものの淡く色付く空と海もこれはこれで悪くはありません。明るくなるにつれ波のコンディションをチェックしにくるサーファーが増えてきました。私も真似して気持ち渋めの表情で海をじっと見てそれっぽさだけは演出しておきます。
写真を撮っておいて言うのもなんですけど、板の上に乗ってさらに波に乗ることの何が楽しいのか私にはよく分かりません。
でも私も山へ登ることや写真を撮ることの何が楽しいのか聞かれても楽しいものは楽しいとしか答えられないので、趣味なんてものは往々にしてそんなものなのでしょう。むしろ楽しいから、好きだから、などという最もシンプルな理由が一番に出てこなくなったら趣味としては終わりなのかなぁなんて思います。
ホテルへ戻る時間が迫ってきたところでようやく太陽の光が海に反射していい感じになってきました。やや名残惜しい気もしますがどうしても撮りたければ次は一人で来ることにしましょう。
息子は旅行が楽しかったようで、すでに次はどこへ行くのか聞いてきます。次があるとしたら旅行とは少し違うかもしれませんが妻の実家への帰省でしょうか。夏休みなどの長期休暇時には妻と子ども達だけ一足先に帰省するのがここ数年での決まったパターンとなっていて、その間に1泊若しくは日帰りで一人撮影旅行に行けたら…などと家族が寝た後、夜な夜な秘密裏に計画を立てている私の精神構造は息子とそう変わらないかもしれません。