ダカフェ日記
恥ずかしながら、いや恥ずかしくはないけど割と最近になって『ダカフェ日記』というブログを知った。
その筋(?)ではかなり有名らしく、写真集にもなってるとのことだったので古本だけれど今更ながら手に入れてみた。3冊ある内のとりあえず2冊。
こういう写真集的なものを買ったことはなかったので、つまりこれがなんと初写真集。
(いい意味で)普通の写真。ほとんど自宅か近所で撮った写真。
どの家族でもそうだと思うけど、その家族の日常というのはその家族の誰かにしか撮ることはできないわけで、そういう写真は他の家族にとっては大して価値はないかもしれないけれど、数年後か、もっと数十年後にその家族にとってはとても大切なものになると思う。
* * *
自分のことを思い返せば子供の頃、特に思春期の頃は父親に写真を撮られるのが嫌だった。
理由があったわけではないし、今になってみればもっと愛想良くしてあげれば…とも思えるけれど、まああのくらいの年頃ならほとんどの人がそうだろうし仕方のないことかもしれない。
で、そんな自分がいつの間にか父親になり今度は写真を撮る側になった。しかもデジタル故に馬鹿みたいに撮りまくってる。もう当時の父の比じゃない。
息子は今3歳で、写真を撮られることはまだ全然嫌ではない様子だけど、いつかはあの頃の私のように写真を撮られることを疎ましく感じるようになるだろう。必然的に写真の枚数は減っていくだろうし、今のうちから早々と寂しく感じたりするけれど、それでもなんとか子供達の目を掻い潜って写真を撮り続けようと思う。
そして撮りためた写真は子供が成人する時か結婚する時か、とにかくいつかアルバムにでもして渡してあげようと密かに決めている。それはそれで重いというか面倒くさい父親な気もするけれど、息子が父親になる頃にはきっと悪くはないことだと分かってくれるはず。
ダカフェ日記の話がどっかへいってしまったけれど、そんな壮大なようで平々凡々な計画を胸に秘め、今日も私は家族の写真をバシバシ撮りまくるのであった。