Lyrical foto

主に写真のことを徒然と

よく歩き、よく探すこと

スナップ写真を多く撮るようになったことで改めて思ったのですが、私は古い街並みの狭い路地がとりわけ好きなようです。古いと言っても江戸から明治だとちょっと古すぎて、大正から昭和初期でも自分の好みよりまだ古く感じます。

 

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一番グッとくるのはやっぱり戦後から昭和中期頃のあの混沌とした感じを彷彿とさせる絶妙な古さです。昭和の末期も末期生まれである私は当然リアルタイム世代ではないのですが、あのなんとなく現実味のある古さとでも言うのか、今の時代からすればどうしようもなく古くて、でもその古さに価値があるかと言うとまだそんなことはない…みたいな、要は保存されていないあの自然な古さに何かえも言われぬ魅力のようなものを感じるわけです。

 

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ちなみに今回のこの記事の写真は全て鹿児島市内で撮影したもの。鹿児島市内なんて言っても市内全域なんてことはなく、どれも歩いて移動できる範囲内で撮ったものです。

 

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私の癖…というか同じような人は多いんじゃないかと思いますが、どこへ行くにしてもその行き先の情報をネットで丁寧に下調べしがちです。事前にある程度の前情報を頭に入れておくとやはり撮影が捗るわけで、それはそれでいいことなのですが、実際に自分の足で街を歩くと知らなかった通りだとか狭い路地だとかが結構あります。

 

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都市部と違い田舎は超が付くほどのクルマ社会で、そして私も漏れなくその一員で、多分普段からスルーしてしまっている価値ある景色も多いだろうと思いますが、街中でのスナップくらいはとにかく歩いて撮りたいものを探そうと考えるようになりました。

ネット上に何も情報がないのも困りますし、ネットで情報が全て得られてしまってもそれはそれで面白みに欠ける…。だからざっくり調べて現地をよく歩く、そういうスタイルが私の性格に合った街撮りの楽しみ方かもしれません。

 

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敢えて文字にすることでもない基本中の基本な気がしますが、とにかく情報収拾だけに執心することなく撮るモノ撮りたい景色をよく歩きよく見て探すということを意識し習慣にすることも今年の目標の一つです。

 

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