時が経っても
久しぶりに豆を挽き淹れてみた珈琲がどうしようもなく不味かった。
おそらく夏の間常温で豆を保管しておいたのが原因だと思う。保管より放置と言った方が正しいかもしれない。結構な量が残っていたのに勿体ないことをしてしまった。
それに比べ、プリントしたその用紙やHDDなどの記録媒体が物理的に破損することはあっても、写真そのものは何年経っても変わることがないからありがたい。
悲しいことに私の凡庸な風景写真やスナップ写真が後々価値のあるものになるとは到底思えないけれど、それでも家族写真に関してはいつの日か、過去になった今を家族で振り返って懐かしむ時に少しは役立つだろうと思う。
などというもっともらしい理由を大義に、その「いつの日か」までに一体どれだけの容量の写真が溜まることになるか少しだけ心配しつつ、今日も子供たちの写真を量産するのであった。