時代を繋ぐ旅 vol.1 / 雨の漁港、信仰の集落
後にも先にもこんなにまとまった休みなんてないんじゃないかと思えるくらい長く長い10連休が終了しました。山に登り撮影旅行へ行き、キャンプをして再び帰省兼ねた撮影へ…と、稀にみる予定の詰まり具合。撮影枚数が多過ぎて写真の選別と現像だけでかなりの時間がかかりそうな上、さらに私ののんびりとした更新ペースだと一体いつ完結するか予想すらできませんが、備忘録も兼ねて今回の撮影記を書いていくことにします。
今回はなんちゃって島旅感を出すために微妙な遠回りを承知の上で敢えてフェリーを使って移動してみました。鹿児島県長島から船で熊本県天草半島(諸島?)へ渡り、天草北部から長崎県島原半島へも同じく船で渡り最終的に長崎市を目指すルートです。おそらく九州に住んでいても地図がなければピンとこないと思いますが、とにかく九州の西側を船を使って移動します。
崎津「集落」と言うくらいなので小さな港町なのですが、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されています。そのせいもあってかこの日は土砂降り一歩手前レベルの強い雨が降っていたにも関わらず随分と多くの観光客が訪れていました。
崎津集落を対岸から撮影。到着した時点で結構な風に加え横殴り気味の雨が降り、昼間でも薄暗く視界は良くなかったのですが離れた場所からでも町の中心にある教会はよく分かります。
狭い、そして古い町だと割とよく目にする民家の間の小道、これが町の至る所に通っています。ちなみにこの土地ではこの手の道を「トーヤ」と呼ぶらしいです。
崎津教会。それほど大きいわけではありませんが少なくともこの町では一番高さのある建物ではないかと。天気と私の撮り方でやたらダークな感じになってしまいました。きっと晴れた日ならもっとずっと明るく美しいはず。
濡れた山の新緑がとても綺麗。気温が低かったため暑さを感じるような湿度はありませんでしたが空気の濃さのようなものは感じられたような気がしました。土地のせい?木々のせい若しくは雨のせい?本当に気がしただけかもしれませんがまぁ雰囲気を味わえればいいんです。
いかにも日本の古い建物が並ぶ街並み、そこから頭を出している教会。そしてさらに鳥居。町全体が雨で濡れていることも相まって独特な雰囲気に。雨風に苦しめられるシーンも多々ありましたがそれでもこういう雨の降る日に来ることができてよかったと思います。
主に地理的な理由でなかなか来ることのできない場所ですが、次回はもっとガッツリ時間を確保し、と言うかむしろこの町をメインとした旅程を組むのも大いにアリかなぁなんて。そんなことを考えながらこの想像以上に雰囲気のいい町を離れ島原半島へ渡るためのフェリーターミナルを目指し出発しました。