年末の夜、年始の朝

年が明けてすでに１週間以上経ってしまいました。今更ながら明けましておめでとうございます。

今年(去年？)の年末年始は一人で過ごすことになり、ならば写真を撮って過ごすしかないだろうということで福岡、大分、宮崎、そして鹿児島の街を撮り歩きました。時系列的には前後しますが今回はまず元旦の撮影から。世間的にはすでに正月感も薄れつつありますが、私の更新ペースでいつまでかかるか我ながら心配です。

大晦日、大分県別府市の街を撮り歩いた私はほぼノープランながら翌日の撮影のため温泉や神社へ寄り道をしつつ宮崎市へ向かっている途中でした。
そんな深夜の国道でアスファルトタイヤを切りつけながら暗闇走り抜けていたところ、ラジオから聞こえてきたのは初日の出の話題。そこで「宮崎なら太平洋から昇る日の出を見られるのでは」などと思い付き、立ち寄ったコンビニから最寄りの海岸を探してやってきたのは日向市にある美々津海岸。海岸近くの駐車場で仮眠し、夜明け前に目を覚ますとすでに大勢の人が海岸で待機しています。結果的に雲に隠れ水平線から昇る姿は拝めなかったけれどそれでもなかなか綺麗な日の出。

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さて、夜中に到着した時は暗くて気が付きませんでしたが、正式には美々津重要伝統的建造物群保存地区という名称であるこの地域はその名の通り古い町並みで有名らしく、通りに面して軒を連ねる建物はたしかに趣ありありな雰囲気。これは撮らないわけにはいきません。

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元旦の朝早い時間ということもあり、外を歩く人がいないことはないですがそれもまばらで人の気配はあまり感じられない様子。

しかし実際に歩き始めると、狭い路地を通り抜ける時には家の中からテレビやラジオの音、話し声や何か料理をする音などがしっかり漏れ聞こえてきます。写真の雰囲気を文字で伝えるのはズルい気がしますが、写真に音まで込める腕がないためいい具合に補完してご覧下さい。

そんなこんなで撮影を終えたのはまあまあ日が高くなった頃。思い付きと偶然で訪れた町でしたが、新年早々幸先のいい撮影ができました。

ちなみに上にも書いていますが、「その場の音や匂いを感じられるような写真を撮る」ことが今年の目標の１つです。そう簡単ではないので「今年の」と言うより永遠のテーマな感じがしなくもないですが、とにかく2019年もどうぞよろしくお願いします。