Lyrical foto

主に写真のことを徒然と

色濃く昭和の残る街

先月の末も末、大晦日の真っ只中。大分県別府市へ行ってきました。同じ大分でもくじゅうだとか熊本側に近い地域はそれなりに行く機会があるのですが、別府市に関しては今回が私史上2回目。

たしか以前訪れたのは15年程前、しかも当時はまだカメラのカの字も知らない高校生だった私にこの街の良さが分かるはずもなく、そういう意味では実質今回が初めてのようなものです。

 

DSCF7695

 

今回主に歩いたのはJR別府駅の東口を出て駅前通り右手側のエリア。ただでさえ昭和感の漂うアーケード街から一歩脇道に逸れると狭く小さな路地が其処此処に。独特の空間が広がっています。

 

DSCF7533

DSCF7542

DSCF7581

DSCF7526

DSCF7546

DSCF7590

DSCF7648_1

DSCF7610

 

一言で言うと雑多。一般的に言う古き良き昭和のレトロな雰囲気みたいな感じとも違う、数十年分の埃や錆の堆積したような生活感。作為的に出そうと思って出せるものではありません。

 

DSCF7513_1

DSCF7615

DSCF7527

DSCF7603

DSCF7597

 

よく晴れた昼間でも仄暗い路地。これでさらに雨まで降っていたら一体どんな光景になってしまうのか…ポテンシャル高過ぎです。

大正とかそれ以前の建築や街だと今では保存されてしまって逆に小奇麗だったりしますが、ここは今も普通に人の生活があって、だから活きた古さを感じると言うか…私の語彙が追いつきませんが、これが所謂年季とか味というものなのかと。

 

DSCF7642_1

DSCF7632

DSCF7629

DSCF7617

DSCF7611

DSCF7613

DSCF7631

 

行き先をこの街に決めた時、とりあえず歩けば何かあるだろうと大まかな順路すら決めていませんでしたが、その何かしらがありすぎて隈なく歩き尽くすには1日では足りませんでした。

当初は明るいうちに大分市へ移動するつもりが結局その予定をバッサリとカットすることに。行くも行かぬもどうとでもなるのが一人旅の良いところ。

 

DSCF7555

DSCF7684

DSCF7570

DSCF7579

DSCF7558

DSCF7494

DSCF7654

DSCF7707

DSCF7541

 

ちなみに少し歩いてそんな古い街を抜ければ、別府タワーがいくらかは昭和感を醸し出してはいるもののその他は普通過ぎるほど普通に国道沿いの街並みが広がっています。秩序と混沌なんて言うと大袈裟ですが、そういうコントラストも面白く感じられる街です。

ちなみのちなみにこの別府タワー、大晦日は展望台が閉鎖されていて昇ることができません。

 

DSCF7534

 

✳︎ ✳ ✳︎
 

私の甘い見積りのせいで完全には歩き倒すことのできなかった別府の街でしたが、そんな限られた時間、限られたエリア内だけでもかなりの撮り応えがありました。自宅から気軽に来ることのできる距離でないので多少の心残りはありつつも、それでもここは同じ九州。次回は出来れば雨の降る日に訪れてみたいです。

このあとは別府の市街地からほど近い鉄輪温泉を撮り歩き大分を離れることになるのですが、その写真はまた次の記事で。